こんにちは😌

浜松市にて愛犬の魅力を引き出すを大切に犬の仕付けをしているSaranです🐶

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先日、友人にお勧めされて今更ながら「ラーゲリより愛を込めて」を観ました。

満州でのシーンから始まり、ソ連に捕虜され、強制収容所に連れて行かれます。

それを観て、僕の1番目の師匠の藤井多嘉史氏との思い出が蘇りました。

 

藤井氏は満州で生まれ、中学生の頃に、犬の訓練士の公募があり、

「満州国税関監視犬育成所」に入所して見習いから始まり7年を過ごしたそうです。

初めは密輸品の監視犬の育成でしたが、次第に密輸品の枯渇により、

国境警備、麻薬の取り締まり、塩や煙草の倉庫の警備など、軍用犬の役割は変化していきます。

 

その後、終戦し満州にいた軍経験がある日本人は、ソ連に捕虜されシベリアの強制収容所(ラーゲリ)へ連行されます。

藤井氏は、ラーゲリで4年を過ごした後、帰国し犬の訓練士を始めます。

 

僕が出会った時には藤井氏はもう90歳で、1年目の時は自力で歩いていましたが、

2年目の時には車椅子での移動が多くなり、僕はその車椅子をよく押していて「君は車椅子を押すのが上手だね」と褒められました。

 

90分ある授業の90分は戦争の話でしたので、その当時は「犬の訓練を学びたいのに」と思っていましたが、

今となってはその話を直接聴けたことは何よりも財産ですし、

藤井氏の生き様を知り、その土台の上に犬の訓練が成り立っていた、ということがよくわかります。

 

藤井氏の時代はおやつを使った訓練は一切ありません。

なぜなら、使役犬が食べ物で誘惑されては仕事にならないからです。

そのため「リードと心」でする訓練でした。

藤井氏の訓練は軍用犬の訓練が基礎にあり、戦後もシェパードをメインに警察犬や自衛隊警備犬の訓練が多かったため、

一見すると「厳しい強制」の訓練と捉えられてしまいますし、実際にそういった部分もありました。

しかし、藤井氏の訓練の根幹はそこではありません。

 

いつでも犬への“愛”が溢れていて、口癖は「訓練は楽しくなくてはいけない」でした。

訓練の3箇条というものがあり、訓練士の筆記試験にも出題されるのですが、

2年間、毎日のように尋ねられ、その1個目は「人犬の親和」です。

藤井氏は誰よりも犬を大事にしていました。

 

 

映画の話に戻ると、映画では「クロ」という犬が出てきます。

その犬がどことなく壱に似ています。

 

 

そして、仔犬時代はラブラドールの仔犬なのに、成犬時代は雑種っぽい犬になります👀

「え、犬種違うじゃん」と🙄

ストーリーとは関係ないけど、少し気になってしまいました🧐

 

ラーゲリで野球をするシーンがあるのですが、その時にクロがボールを持ってきます。

そのシーンでクロは“演技”というより“ボール投げ”をしているだけですので、

クロはいつも通りボールを持ってきただけで、周りの人間の凄い喜びように戸惑っている様子や、

ボールをすぐに渡さなければいけないもどかしさが出ています。

 

そういった犬の“ほころび”が観えると、ちょっと嬉しくなります。

何より、きっとこのクロ役の犬は優しいんだな、と☺️

 

 

映画の内容も俳優さんの演技もよく、感動するのでお勧めです😌

クロのことも含めて、実話に基づいているそうなので、そこも見どころです。

 

 

 

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